乳がん検診・乳腺外来の診察と検査について

一般検査

視触診

乳房やわきの下にしこりやひきつれやくぼみがないかを確認します。また、乳頭からの分泌物の有無のチェックは、乳がんの早期発見には必要となります。

マンモグラフィ

マンモグラフィは、乳房内のしこり(腫瘤)や石灰化など、乳房の状態を写し出す乳房X線撮影検査です。石灰化はマンモグラフィでは、細かな砂のような白い点として映ります。多くの場合は乳腺症などに伴う良性ですが、乳がんによって生じる石灰化が見つかることもあります。
乳がんでみられる石灰化は、がんが乳管の中で増殖していく過程で、分泌物や壊死したがん組織などが固まって、小さな石のような状態になるものです。石灰化の変化は、ほかの検査では発見しにくいことがあるため、乳がんの早期発見においてマンモグラフィは重要な検査です。
また、がんそのものがマンモグラフィ画像で直接はっきり見えなくても、がんの影響によって乳房内の線状の所見が引き寄せられ、丸みのある線が直線状に集まって見えることがあります。マンモグラフィは、このような間接的な所見の確認にも役立ちます。

検診マンモグラフィを取り巻く情勢

視触診だけで行う乳がん検診では、その有効性が十分ではないと指摘されており、マンモグラフィと視触診を組み合わせた併用検診がこれまで推奨されてきました。現在、厚生労働省では対象を従来の50歳以上から40歳以上へと引き下げる方針が決定されています。平成17年度以降、各自治体の40歳以上を対象とする乳がん検診では、マンモグラフィと視触診の併用検診が必須となります。

  1. 日本医学放射線学会の基準に適合したマンモグラフィ撮影器械を使用すること
  2. 認定された放射線技師(精度管理中央委員会認定:A判定、B判定技師)が撮影すること
  3. 認定された医師(精度管理中央委員会認定:AS判定、A判定、B判定医師)が読影すること
  4. マンモグラフィを撮影する施設として適当であると認定されること(マンモグラフィ検診施設画像認定)

上記の内容は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会のホームページでご確認いただけますので、ぜひ参考になさってください。
当院では必要な体制を整えておりますので、安心してご受診ください。なお、4につきましては開院当初に申請予定です。

マンモグラフィ検診精度管理中央委員会のホームページはこちら

乳房超音波検査(乳房エコー)

乳房超音波検査(乳腺エコー)は、乳房にできた小さな腫瘤(しこり)を見つけるのに最も適した検査法です。マンモグラフィでは小さな腫瘤が分かりにくいことがあるため、乳がんの検出のためにはマンモグラフィと超音波検査を併用することが大切です。

エラストグラフィ

エラストグラフィは、超音波を使って病変の硬さを確認する検査です。一般に、良性の病変はやわらかく、悪性の病変は硬い傾向があるため、診断の参考として有用とされています。超音波検査の結果をもとに針生検などの痛みを伴う検査を検討する場合でも、エラストグラフィの結果によっては針生検を行わずに済むことがあります。

精密検査

穿刺吸引細胞診・針生検

超音波検査で腫瘤(しこり)が確認され、悪性が疑われる場合には、超音波で状態を見ながら細い針を腫瘤に刺して細胞を採取します。
採取した細胞を顕微鏡で確認し、良性か悪性かを判定する検査を「穿刺吸引細胞診」といいます。針生検は、組織採取用の特殊な針を腫瘤に刺して組織を採取し、顕微鏡で詳しく観察して診断を行う検査です。確定診断が必要なときには、針生検法は乳がんを確定するための摘出手術に代わる簡便で有用な検査法です。

乳管造影

乳頭から分泌物が出て、その中に血液が混じる場合には、乳管の造影検査(透視検査)を行い、乳管内の状態を確認します。

試験手術(切開手術)

確定診断のためにどうしても試験切除が必要な場合に行います。当院で外科的な検査や手術が必要だと判断した際は、対応可能な医療機関をご案内します。

CT・MRI検査

CT検査やMRI検査は、病変の質的な診断には必ずしも十分とはいえませんが、主に病変の広がりや周囲の組織との関係などを詳しく確認するために行います。当院で検査が必要と判断した方には、近隣の医療機関へ撮影を依頼しております。